採掘が引き起こす問題

金属のもととなる鉱石は、土の中に局所的にしか存在せず、密度も高くありません。鉱脈が見つかれば、その上に森林やコミュニティがあったとしても、強制的に排除して大規模な鉱山開発が行われることが多く、貴重な生態系が被害を受けたり、長く住んでいる先住民や居住者が土地を奪われたりします。

採掘がはじまると、露天掘りと言われる、地表から直接地下にめがけて掘っていく手法では、大面積の掘削を行い、大量の鉱山廃棄物を出します。例えば、1トンの土砂から取れる金はわずか1gほどと言われ、そのほとんどは廃棄物として捨てられます。

また、エネルギーや水の使用量が膨大で地域に対する影響が大きく、さらに、ためていた鉱山廃棄物によって河川や土壌の汚染を引き起こすこともあります。

坑道を掘って採掘する坑内掘りという手法では、劣悪な環境での労働が行われることが多くあります。さらに、原始的な採掘を行っているところでは、児童労働・強制労働などの問題も発生しています。

このような鉱山開発の多くは、巨大な利権が伴い、大資本が絡んでいます。また、開発許可を出すのが地元の政府なため、不安定な国では汚職や腐敗を生みだしやすくなっています。また、「資源の呪い」という言葉が表わすように、武装勢力の資金源となっていることも疑われています。

Amiena scanden, ニューカレドニアの固有種。ニッケル採掘地近くにて撮影。

Amiena scanden, ニューカレドニアの固有種。ニッケル採掘地近くにて撮影。

鉱山開発の様子

鉱山開発は、大面積にわたる採掘を伴うことが多い。

ニッケルの精錬工場

ニッケルの精錬工場

 


 

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